LED-ex

資料請求・お問い合わせ
資料請求・お問い合わせ

LEDビジョンのピッチとは?視認距離別の選び方とP4・P6の違い

夜景画像で比較したLEDビジョンのP4・P6・P8・P10の見え方

LEDビジョンを選ぶとき、「P2.5」「P3.9」「P4」「P6」などの表記を目にすることがあります。この数字が表しているのがピクセルピッチです。

ピッチは、LEDビジョンの解像度や近距離での見え方だけでなく、どのくらい離れた位置から見るのかによって適した数値が変わります。

実際にLEDビジョンを選ぶ際は、「細かいピッチほど良い」と考えるのではなく、視認距離、画面サイズ、表示内容、設置環境とのバランスから選ぶことが重要です。

この記事では、LEDビジョンのピッチとは何か、視認距離からピッチを選ぶ考え方、P4とP6の違い、近距離・道路沿い・大型表示など設置環境別の選び方を解説します。


LEDビジョンのピッチとは

LEDビジョンのピッチとは、隣り合うLED画素の中心間の距離を表す数値です。

一般的には「ピクセルピッチ」と呼ばれ、mm単位で表記されます。

本記事では、当社で取り扱う**実ピッチ約4.44mmの製品を「P4」、約6.66mmの製品を「P6」**として表記します。実際のピクセルピッチは、メーカーや製品シリーズによって異なる場合があります。

例えば、

  • P2.5:実ピッチ約2.5mm
  • P3.9:実ピッチ約3.9mm
  • P4:実ピッチ約4.44mm
  • P6:実ピッチ約6.66mm

といった違いがあります。

数値が小さいほど同じ面積の中に多くの画素を配置できるため、同じ画面サイズで比較すると解像度が高くなり、近距離でも文字や画像の粗さが目立ちにくくなります。

一方で、細かいピッチになるほど製品価格も高くなりやすいため、必要以上に細かい仕様を選ぶことが必ずしも最適とは限りません。

LEDビジョンのピクセルピッチの説明図

LEDビジョンの仕組みや種類、基本用語から確認したい場合は、**「LEDビジョンとは?仕組み・種類・基本用語をわかりやすく解説」**も参考にしてください。


ピッチ選びで重要なのは「視認距離」

LEDビジョンのピッチを選ぶうえで、特に重要なのが視認距離です。

視認距離とは、LEDビジョンを見る人と画面との距離を指します。

近距離から見る場合はLEDの粒状感が見えやすくなるため、比較的細かいピッチが候補になります。

反対に、道路沿いや大型広告のように離れた場所から見る場合は、ある程度広いピッチでも画素の粗さが目立ちにくくなります。

視認距離の目安

ピクセルピッチと視認距離には複数の考え方がありますが、一つの参考として、

最低視認距離の目安(m)=ピクセルピッチ(mm)×約1.16

という考え方があります。

この考え方で計算すると、目安は次のようになります。

表記実ピッチ最低視認距離の参考目安
P2.5約2.5mm約2.9m
P3.9約3.9mm約4.5m
P4約4.44mm約5.2m
P6約6.66mm約7.7m

ただし、この距離だけでピッチを決めるわけではありません。

実際の見え方は、

  • LEDビジョン全体のサイズ
  • 文字や画像の大きさ
  • 動画・静止画などの表示内容
  • 歩行者が見るのか、車両から見るのか
  • 視認できる時間
  • 周辺の明るさ

などによっても変わります。

そのため、この数値はピッチを検討するための参考値として考え、実際の設置条件とあわせて判断することが重要です。


視認距離からLEDビジョンのピッチを選ぶ考え方

「P4とP6のどちらが良いか」と先に決めるよりも、まずLEDビジョンを主に見せたい位置から画面までの距離を確認すると、必要なピッチを整理しやすくなります。

近距離で見る場合

店舗前、施設入口、ショールーム、歩道沿いなど、比較的近い距離から見る環境では、細かめのピッチが候補になります。

特に、

  • 写真や商品画像を表示したい
  • 比較的細かな文字を表示したい
  • 近くから見たときのドット感を抑えたい
  • 店舗前を通る歩行者にも見せたい

といった場合は、P4などのピッチを検討しやすくなります。

LEDビジョンのピクセルピッチが小さい場合と大きい場合の比較図
ピクセルピッチは隣り合うLED素子の中心間距離で、数値が小さいほど高精細に表示しやすくなります。

当社では、群馬県前橋市の店舗ガラス面内側に、P4(実ピッチ約4.44mm)・W3,840×H960mmのLEDビジョンを設置した事例があります。

店舗前や交差点周辺など、比較的近い位置から視認される環境でのピッチ選定例として参考になります。


道路沿い・車両から見る場合

幹線道路沿い、駐車場入口、建物外壁などでは、LEDビジョンまで一定の距離があるケースが多くなります。

また、走行中の車両から見る場合は、画面を確認できる時間そのものが短くなります。

そのため、細かいピッチだけを重視するのではなく、

  • 画面サイズ
  • 文字の大きさ
  • 表示する情報量
  • 視認方向
  • 設置高さ

とのバランスが重要です。

このような中距離から遠距離の用途では、P6も選択肢になります。

道路沿いLEDビジョンの主な視認方向と視認距離
車両の進行方向から確認する主な視認方向と視認距離

当社では、群馬県伊勢崎市の商業施設駐車場入口付近に、P6(実ピッチ約6.66mm)・W3,840×H1,920mmの屋外LEDビジョンを設置した事例があります。

幹線道路を走行する車両や施設利用者からの視認を想定した施工例です。


遠距離から見る大型画面の場合

大型LEDビジョンを遠距離から見る場合、必要以上に細かいピッチを採用しても、実際の視認位置からは違いを認識しにくい場合があります。

例えば、十数メートルから数十メートル離れた位置から見る大型表示では、近距離向けの細かいピッチを選ぶより、画面サイズや表示内容とのバランスを優先したほうが適しているケースもあります。

そのため、大型ビジョンでは、

視認距離 → 必要な画面サイズ → 表示内容 → ピッチ

という順番で検討すると、仕様を整理しやすくなります。


高精細な表示を重視する場合はどう選ぶ?

「4K相当の高画質で表示したい」という場合は、ピッチだけではなく、LEDビジョン全体の解像度を確認する必要があります。

4Kは一般的に3840×2160画素の解像度を指すもので、「P4なら4K」「P2.5なら4K」という意味ではありません。

LEDビジョンの解像度は、表示面の幅・高さと実際のピクセルピッチによって決まります。

例えば横方向の画素数は、

表示幅(mm)÷ピクセルピッチ(mm)

を目安として求めることができます。

同じように縦方向についても、

表示高さ(mm)÷ピクセルピッチ(mm)

から画素数を確認します。

つまり、同じP4でも画面そのものが大きくなれば総画素数は増え、同じ画面サイズであれば細かいピッチほど解像度は高くなります。

近距離から写真、商品映像、細かな文字などを表示したい場合は、細かいピッチが有利になります。

一方で、遠距離から大型広告として見る用途では、4K相当の総画素数を確保することよりも、実際の視認位置から文字や映像が分かりやすく見えることを優先したほうが適している場合があります。


P4とP6の違い

当社で取り扱うP4とP6では、主に実ピッチ、画素密度、近距離での見え方、適した視認距離が異なります。

項目P4P6
実ピッチ約4.44mm約6.66mm
画素密度高いP4より低い
近距離での見え方粗さが目立ちにくい近距離ではドット感が出やすい
検討しやすい距離近距離〜中距離中距離〜遠距離
表示内容写真、文字、比較的細かな情報大きな文字、動画、広告表示
コスト高くなりやすいP4より抑えやすい傾向

P4とP6のどちらが優れているということではありません。

同じ広告画像を表示したP4とP6のLEDビジョン比較
同じ表示内容でも、近距離ではP4のほうが文字や画像の輪郭を細かく表現しやすくなります。

近くから見る場合は細かめのピッチを検討し、遠くから見る場合は必要以上に細かくしないというのが基本的な考え方です。


ピッチが細かいほど良いとは限らない

LEDビジョンでは、ピッチが小さいほど高精細な表示がしやすくなります。

しかし、ピッチを細かくすれば必ず見やすくなるわけではありません。

例えば、道路沿いで十数メートル以上離れた場所から見るLEDビジョンの場合、P4とP6の細かな画質差を実際の視認位置から認識しにくくなるケースがあります。

その場合、より細かいピッチに費用をかけるより、

  • 画面サイズを確保する
  • 文字を大きくする
  • 表示する情報量を減らす
  • 視認方向を考慮する

といったほうが、実際の見やすさにつながる場合があります。

反対に、店舗前など近距離で見る場所に粗いピッチを採用すると、LEDの粒状感が目立つことがあります。

つまり、LEDビジョンのピッチは画質の数字だけではなく、設置場所と見る人の位置から決める仕様です。


ピッチはLEDビジョンの価格にも影響する

同じ画面サイズであれば、ピッチが細かいほど画素数が多くなるため、一般的にLEDビジョン本体の価格は高くなりやすくなります。

ただし、LEDビジョンの導入費用はピッチだけでは決まりません。

実際には、

  • メーカー・製品シリーズ
  • 屋内用・屋外用
  • 画面サイズ
  • 制御機器
  • フレーム・架台
  • 電源・配線
  • 設置工事

などによっても変わります。

価格について詳しく確認したい場合は、**「LEDビジョンの価格はどう決まる?本体・設置工事の費用内訳と見積もりの見方」**も参考にしてください。


ピッチとリフレッシュレートは別の仕様

LEDビジョンの見積書では、「ピッチ」とあわせて「リフレッシュレート」が記載されていることがあります。

この2つは別の仕様です。

ピクセルピッチは、画素同士の間隔で、解像度や近距離での見え方に関係します。

一方、リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換える回数を表す数値で、カメラで撮影した際のちらつきや映像表示などに関係します。

そのため、見積もりを比較するときは「ピッチが細かいから高性能」と一つの数値だけで判断せず、用途に必要な仕様をそれぞれ確認することが重要です。


屋外LEDビジョンではピッチ以外の条件も確認する

屋外にLEDビジョンを設置する場合は、ピッチだけで製品を選ぶことはできません。

昼間の視認性に必要な輝度、防水・防塵、設置方法、電源、配線、周辺環境なども確認する必要があります。

特に屋外では、昼間と夜間で周囲の明るさが大きく変わるため、輝度設定も重要です。

詳しくは、「屋外LEDビジョンの明るさはどのくらい必要?昼間・夜間の見え方と注意点」、**「屋外LEDビジョン設置前に確認すべき7つのポイント」**もあわせてご覧ください。


LEDビジョンのピッチに関するよくある質問

LEDビジョンのピッチとは何ですか?

LEDビジョンのピッチとは、隣り合うLED画素の中心間の距離です。

数値が小さいほど画素密度が高くなり、同じ画面サイズであれば高精細な表示がしやすくなります。


視認距離からピッチをどう選べばよいですか?

まず、LEDビジョンを主に見せたい位置から画面までの距離を確認します。

近距離から見る場合は比較的細かいピッチ、道路沿いや大型表示など離れた位置から見る場合は、それより広いピッチを検討します。

視認距離だけでなく、画面サイズ、表示内容、歩行者向けか車両向けかといった条件もあわせて判断することが重要です。


ピッチは細かいほど良いですか?

必ずしもそうではありません。

細かいピッチは近距離で高精細に表示しやすい反面、製品価格も高くなりやすくなります。

遠距離から見る用途では、必要以上に細かいピッチにしても見え方の差が小さくなる場合があるため、視認距離に合った仕様を選ぶことが重要です。


まとめ

LEDビジョンのピッチとは、LED画素同士の間隔を表す数値です。

ピッチが細かいほど同じ面積で高い解像度を確保しやすくなりますが、最適なピッチは視認距離によって変わります。

店舗前や歩道沿いなど近距離から見る場合はP4など比較的細かいピッチを検討しやすく、幹線道路沿いや大型表示など中距離から遠距離で見る場合はP6も選択肢になります。

重要なのは、P4とP6の数値だけを比較することではありません。

視認距離、画面サイズ、表示内容、設置環境、予算を確認したうえで必要なピッチを選ぶことが、LEDビジョン選定の基本です。

当社では、店舗ガラス面、道路沿い、商業施設、建物外壁など、実際の設置環境を確認しながら、画面サイズやピクセルピッチを含めたLEDビジョンの仕様をご提案しています。

LEDビジョンのピッチやサイズ選びで迷っている場合は、設置予定場所、主な視認距離、表示したい内容などをもとにご相談ください。


関連記事

LEDビジョンの基本的な仕組みや種類については、以下の記事もあわせてご覧ください。


戻る